2006年9月19日

肥後物産通信9月号 い草生産者との勉強会開催

【産地状況】
9月中旬となり、若干涼しさを感じる季節となりました。
畳表製織も最盛期となり市場出品も半数以上が新草に切り替わり、
農協市場の出品枚数は1日平均約1万1千枚、前年比約10%減となっ
ております。 (自社調べ)
現在出品されている製品は、今月初旬に比べれば先枯れと茶根が
少なくなり、次第に品質が良くなっているようです。

また台風13号は大した被害もなく、生産に対しての影響は少ない
と思われますが、最近の降雨続きによる生産の遅れが若干あるよ
うに思います。農協市場ではJAブランド畳表新作発表会・入札会
(9/25)が開催される予定です。昨年より開催日が遅れているのは、
近年の高い気温に配慮しての事かもしれません。

【現在の新草特性】(9月初旬の製品)
1.草が短い
(このため「万」から上の草が少ない)
2.茶根が若干見受けられます
(5月の日照不足で新芽の発育が悪かったものと思われます)

現在これらの特性がありますが、上手な農家では毎年これらの特性
をカバーするために、選別する草の長さや根の出し方などを工夫し、
次第に品質も向上していきます。
9月は若干試行錯誤の月でもあり、毎年の事ですが彼岸を過ぎ、涼し
くなればまた品質は向上してくると思います。

【生産者との勉強会開催】
・8月18-19日の2日間で契約農家の方々と勉強会を開催しました。


・目的を「現状を把握し、あるべき姿に向かって”すべき事”を明
 確にする」とし、内容は下記の通りでした。

 1.今年の作柄について
 2.消費地の販売状況について
 3.我々の強み、弱み、取り巻くチャンス、脅威について
  (グループに分かれて検討)
 4.強みを生かしチャンスを取り込む、強みで脅威を押さえる方策
 5.今後の実行計画について

▽主に下記の事を確認し合いました。
  自分たちに出来る事として、
 ・良い草を収穫する
 ・クレームのない製品作りを目指す(特に織りや仕上げ)
 ・イ草生産をやめない
  その他、数多くの意見が出ました。

▽皆様のご意見をお聞かせください
  消費地から支持される製品づくりを目指し、生産者と流通業者
  と一体となって取り組むべき事を確認しあいましたが、
  日頃感じる作り手だけの発想があると思います。

  更にどのようにしたら消費地から支持される製品づくり、
  また支持される製品の提供につながるのか?
  皆様のご意見をお聞かせください

投稿者松永:2006年9月19日 13:32

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