2008年1月25日

肥後物産通信1月号 「建築士見学会報告」

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

【建築士見学会報告】渕上畳店様(熊本県水俣市)よりご提案頂き、水俣市建築士会との意見交換会を行いました。 目的:水俣市建築士会に「国産畳表のこんなところを見て欲しい」とアピ   ールし、 建築業者様より消費者へ畳表の価値を提案して頂ける事につなげる。

kengaku.JPGikenkoukan.JPG

◎建築士会より頂いた提案と感想(下記は建築士会アンケ-トより抜粋したものです)
▽畳表業界への提案畳表の簡単で明確な識別方法を考えるべきと感じました。現行の状態では、一度敷きこんでしまった畳では、産地や品種などの情報がわからないので、他の方法も考えるべきと感じました。今回、渕上さんより設計図の中で畳の仕様書(品目指定等)を要望されたが、ある程度の改善で実現可能と感じたので、是非前向きに取組んでいただきたいです。また、畳表の糸で判別する方法は畳屋さんまでなら何ら問題ないが、畳として仕上がった部分での判別は不可能です。畳表によって、県産の証である糸の使われている位置がバラバラというのも不思議です。いったい誰の為にあのような事をされているのかわかりません。エンドユーザーの視点からすると、もっと他の方法でも表示説明を工夫しないといけないと思いました。やはり、国産(県産)の畳表が良いという事は、今回の視察で十分に理解できましたので、今後もあきらめずにどんどんPRされて、取組んでいただきたいと思いました。また、一度に大量の畳表をどうにかして売りたいと考えるのはわからないでもないですが、このような時代だからこそ、まずは今より1枚でも多く売る事(使ってもらうこと)を考えるべきだと感じました。つまり、小口でもコツコツと採用してもらう事が、遠回りでも近道だと考えます。
▽産地視察研修の感想より1、今回の視察研修のような内容(畳・イ草に関わる内容)はこれまで無かった。企画して頂きありがたかった。2、これまで長年住宅建築に関わってきたけど、これほど産地(イ草)の近くに居ながらイ草の事を知らなかった。これからもどんどん情報を流して頂きたい。3、農家の大変な状況(労力の大変さ・細やかな作業・事業形態の様子ほか)を目のあたりにして、現在の価格が適正価格ではないと感じた。ある意味、農家の方々が気の毒に感じた。


▽参考まで

行程の詳しい内容はこちらまで

よくある質問


◎私たちの取り組み今回の勉強会を通じて、PRの重要性を再認識いたしました。私たちにできるPRの手段として、今後ともネットを通じた情報発信に力を注いでいきたいと思います。【新春熊本状況報告】今年の仕入に参考になるような情報提供を目的にまとめてみました。 皆様方の今年1年の仕入に役立てばと思います。
2008年 新春熊本状況報告

投稿者西:2008年1月25日 17:33

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2008年1月21日

スーパー和泉染土

 

suupaaizumi.jpg

投稿者higo:2008年1月21日 18:53

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2008年 新春熊本状況報告

新春熊本状況報告

■生産状況
多くの農家では今月10日頃より生産が再開されていますが、現時点では出品は少なく
本格的な出品は例年通り20日過ぎからとなるようです。また昨年秋以来、五八麻綿w
の中級品以下と五八糸引の生産が少ない状態です。

■作付面積
作付け面積は、高値で推移していることもあり、農家とすれば作付を増やしたいところなのですが、ひのみどりの苗の生育が悪く、苗不足が深刻化しており、生産農家戸数の高齢化による自然減(年3~5%減試算)と合わせて、1割前後の減反になると思われます。

■原草の消化率と流通在庫
原料イ草の消化率は、古草の持ち越しが少なかったので、例年より進んでいると思われます。畳表の在庫率は、価格が値上がりしたこともあり、畳店、材料商、産地問屋、全ての段階で例年より少ないと思われます。

■2月以降の状況予測
・2-3月は生産枚数は多い。
・4-5月は外仕事が始まり、2-3月より少なめの生産。
・6月までは供給面では昨年実績では、ほぼ十分ありました。
・7-8月は刈り取りで思うような品が入りにくくなる。入荷はせず、ほぼ在庫だけで販売 する形となります。
・9月には新草を一斉にみてみようと注文が集中する。相場はここで急騰し価格面でリセットされる。
・10-12月は全般に品薄状態で高値維持。品質面では最高に良い時期以前はお盆を 過ぎれば良いとされてきたが、近年は温暖化現象のせいか10月より色合いなどは落 ち着いてきています。

年内に新草で使用される場合は変退色の問題が年に数件と発生しやすいようです。
そのため年内使用時は古草が望ましいように感じています。秋の仕入の製品は春以降に使用されることをお勧めします。

■新品種について
有明5号は実験段階で一部の農家に出回りましたが、今年の刈り取り分から「夕凪」として出回る事になると思います。 有明6号は更に1年後に「ひのはるか」として流通します。

投稿者西:2008年1月21日 14:56

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2008年1月20日

染土の効果について

  • 泥染めすると、太陽熱をよく吸収して、茎の温度が早く上がって乾燥が早くなります。
     この乾燥の促進によって、酸化酵素が働かなくなり、葉緑素が分解されずに固定するため色彩が良くなります。
     また、粘土の被膜ができているので間接乾燥の状態になって、水分はまず粘土の粒子に吸収されてから蒸散するので、イグサの表皮の細胞が急激に萎縮しないし、乾燥が平均にすすんで変色しません。
     反対に、泥染めしないで乾燥すると乾燥が遅れるため、イグサが褐色に変色し目方も軽くなります。
     そのため、製織しても製品の商品価値はなくなってしまいます。
  • イグサ固有の色は、本来の色調と泥の粘土粒子の乱反射による色調との調和によるものです。
  • その他、泥染めの効果としては、乾燥したイグサ茎の中の葉緑素が光によって分解されて変色するのを防ぐ役目もすることが考えられます。つまり、泥染めによって粘土の被膜ができて、光線の直射と葉緑素の分解に必要な酸素の供給が遮断されるためです。
  • またコロイド粘土は乾燥後も水分を吸着する性質があるので、イグサ茎の乾きすぎや湿気の多いのを防ぎ、調節する役目もあります。
  • 泥染めした茎は、貯蔵中に化学作用によって畳表独特のかおりを持つようになります。
  • hyoumen.jpeg
    danmene.jpeg

    無染土で泥染め製職した場合

  • 茎の乾燥状況を比較すると、泥染めい草茎が均一に乾燥するのに対し、無染土い草茎は天日乾燥下では日光が直射した部分だけ、機械乾燥においては熱風の当たった部分だけが乾燥し、その不均一さが目立つ
  • 製織においてはカシがとれにくいためにカシ不良や2本差が多くなる。
  • つまり織り方が悪くなる。
  • カシがとれにくいために長時間のカシが必要となり、色が落ちる。
  • 畳表本来の機能が失われる。
  • 草が並んだような織り方になる。

  • (補足)

  • 沖縄の藺草は無染土で製職していたが、これは草が太いために本来目詰まり感がなく草が並んだような織り方で通用していた。
  • 熊本の草は沖縄に比べると細く、本来、目詰まり感がある表が高級品という需要に応えるためにも染土は必要である。
  • 無染土だと、草が並んだような織り方になる。
  • 歴史について、江戸中期に泥染めをしている絵があるため、江戸中期には泥染めが行われていたことが伺えます。
  • 近年の産地における泥染めについて

  • 畳表は色が良い方が良いという偏った情報により、泥染めの時点で何種類かの着色・添加剤が加えられている。
  • これらは種類によっては多くの粉塵が発生し、手で触るとすぐはげてしまうものがある。
  • また、問屋の段階でも吹きかけ着色が多く行われており、これらは水性のペンキと水性のボンドの配合された物である。もちろん体には有害と思われます。
  • 純粋な天然染土だけで泥染めされたものは、特別多くの粉塵を発生させない。
  • 畳表は、少し寝かせて使用した方が、湿気を吸い込み染土もはがれにくいと思います。
  • あまりにも色を追求したために、現在このような問題が発生しているのかもしれません。我々は基本に戻り、自分の取り扱う商品知識を高め、畳業界のプロとして自分の職業に「自信と誇り」をもって消費者に畳の良さを伝えるべきと考えます。
  • 畳本来の良さを伝えることができるなら、着色は必要ない事です。
  • 投稿者higo:2008年1月20日 18:53

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    しらさぎ染土

     

    sirasagi.jpg

    投稿者higo:2008年1月20日 18:41

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    2008年1月19日

    パール染土

     

    paaru.jpg
     白色、三原染土、組合染土と共に使用される。

    投稿者higo:2008年1月19日 18:35

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    経糸(たていと)紹介

    麻引


    麻糸が太い分厚みがある
    溝が明確
    耐久性は普通
    中級品に使用

    asahiki.jpg

    糸引


    糸が細い分厚みがない
    溝が浅い
    耐久性は弱
    下級品に使用

    itohiki.jpg

    綿W


    麻と綿を組み合わせたもの
    糸の量は2倍
    厚い分クッション性に優れる
    耐久性は強い
    上級品に使用

    daburuhiki.jpg

    特殊表

    目積


    溝が普通表の半分
    一目に一本経糸が入る
    ダブルもあり

    mesekihiki.jpg

     上の写真の中心に色の付いた経糸があります。これは、優良経糸使用と県産品である証明としての熊本県県証糸です。



    色々な組み合わせをした経糸

     【基本になる糸】

     畳表の経糸は『マニラ』『麻』『化繊』『ラミコン』『綿』の5種類がほとんど使われて います。経糸は大きく分けて、麻系とマニラ系、綿系 に大きく分けられます。麻系は糸が太い分一つ一つの山に厚みがあり、弾力性に優れ、感触がよく強靱な表に仕上がります。マニラ系は自然の麻であまり手に入 りません。特に高級表に使用されます。綿系は糸が細い分、厚みがなく耐久性には優れないが、一般的には手軽な畳表に仕上がります。

      経糸の本数は本件間(一種)で136本、五八間(三種)で128本使われ、高級表に場合には2倍の数の経糸が入っている場合もあります。

    本マニラ綿W


    マニラ麻+化繊+中綿
    畳表のコシが強い(にぎりが堅い)
    厚みがある
    溝が深い(明確)
    耐久性は特に強
    最高級品に使用
    肥後物産等級=特

    honmanira.jpg

    麻W

       

    麻+麻

    畳表のコシが強い

    厚みがある

    溝が深い(明確)

    耐久性は特に強

    最高級品に使用

    肥後物産等級=特

       
    asadaburu.jpg

    ダブル1

     

    麻+化繊+中綿

    溝は明確

    耐久性は強

    中級品~高級品まで幅 が広い

    肥後物産等級=桜~久、特

    daburu1.jpg

    ダブル2

     

    麻+ラミコン麻+中綿

    溝は明確

    耐久性は強

    中級品~高級品まで幅

    が広い

    肥後物産等級=桜~久、特

    daburu2.jpg

    マニラ

     

    マニラ麻+化繊
    溝は普通
    耐久性は普通
    中級品に使用
    肥後物産等級=桜~比

    manira.jpg

    綿々

    中綿+中綿
    溝は浅~普通
    耐久性は普通
    中級品に使用
    肥後物産等級=桜~登

    menmen.jpg

    太綿

    太綿
    溝は浅~普通
    耐久性は普通
    下~中級品に使用
    肥後物産等級=桜~

    hutomen.jpg

    投稿者higo:2008年1月19日 18:30

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    2008年1月18日

    組合染土

     

    kumiai.jpg
    「農家の声」
     粘土質、染めた場合青色になると言われています。

    投稿者higo:2008年1月18日 18:27

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    い草産地視察 よくある質問集


    い草産地視察 よくある質問集

    1、耐久性の違いはどこをみますか?
    畳表の耐久性は、イ草の茎の形に関係します。弾力性のある茎は燈芯が充実して
    丸く、茎を握るとしだいに元の形状に戻りますが、弾力性のない茎はポロポロ折れ
    てしまいます。
    ▽詳しくは下記のURLをご覧ください。

    http://www.higobussan.co.jp/check/105/elastic.php

    2、退色の違いはなぜ起きますか?
    イ草の成長過程をふまえますと大きく新芽と古芽に分けられます。新芽と古芽で
    数年後の畳表の退色をみたときには、新芽は飴(あめ)色に、古芽は黒く変色する
    傾向にあります。
    一般に下級品は、成長途中の新芽と先枯れした古芽の短い草とで織られており、
    数年後、黒筋の入った模様が浮き出てくる傾向にあります。
    ▽詳しくは下記のURLをご覧ください。

    http://www.higobussan.co.jp/check/105/sprout.php

    3、イ草選別によって、どのような違いが出ますか?
    最高級品質の畳表の製織過程では、同じ性質のい草を揃えるため、非常に細や
    かな選別作業が行われます。イ草の長さ、均等な太さの茎を揃え、製織前には
    1本1本キズなどがないかチェックされます。
    この茎の燈芯は充実したものが多く、堅く弾力性があるために畳の表面は滑らか
    で、畳の目(凸凹)が真っ直ぐ通り綺麗な仕上がりとなります。
    ▽詳しくは下記のURLをご覧ください。

    http://www.higobussan.co.jp/check/105/fablic.php

    4、染土による違いは何ですか?
    現在使用されている染土は、備後染土と淡路島産の染土が有ります。特徴として、
    備後染土で染めた畳表の色調は淡黄褐色であり、淡路島産の染土で染めた畳表
    はやや青みが強い色調となります。
    ▽詳しくは下記のURLをご覧ください

    http://www.higobussan.co.jp/blog/2008/01/sendo.html
    http://web.mac.com/higobussan_mac/higoHP/hinsitu/sendo/senndokouka.html

    5、糸の違いで何がどのように差が有りますか?
    畳表に使われる経糸の多くは、綿糸か麻糸が使用されています。綿糸は強度が弱
    いため、織り込めるイ草の量が少なく、下級~中級品に用いられます。麻糸は強度
    が高いため、多くのイ草が織り込むことができ、高級品に用いられます。
    畳表の表面は、麻糸の方が畳の目(凸凹)がはっきりすることになります。また、この
    経糸を組み合わせて更に強度を増すことで、畳表の耐久性を向上させたり、厚みを
    増す事でクッション性を高める事ができます。

    6、なぜこんなに色々な種類の糸が使われているのですか?
    品質向上(高級志向)と天然志向が主な理由になりますが、一方で価格などの問題
    から色々な種類が開発されたようです。

    現在の使用されている主な麻糸と綿糸の種類
    麻糸(マニラ麻・ラミー麻・麻・化繊)
    綿糸(太綿・中綿・化繊入り綿糸)
    ▽詳しくは下記のURLをご覧ください。

    http://www.higobussan.co.jp/blog/2008/01/tateito.html

    7、糸の違いでどのようなメリット、デメリットが有りますか?
    製畳の際、床の選択に差が出てくると思います。
    綿糸の畳表は、薄床や少々傷んだ床でも無理なく使用できます。
    麻糸の畳表は、薄床などには反りが発生しやすく製畳が難しくなります。


     

    投稿者西:2008年1月18日 11:57

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    2008年1月17日

    三原染土

     

    mihara.jpg
    「農家の声」
     粘土質、染めた場合青色になると言われています。

    投稿者higo:2008年1月17日 18:27

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    建築士見学会内容

    日 時:平成20年1月11日
    時 間:13:00~17:00
    研修先:生産農家→イ業研究所→肥後物産(意見交換会)
    参加者:主催畳店1名 建築士会4名 生産農家15名 弊社社員

    (1)農家見学 生産工程を見学 40分
     1、イ草原草
     2、選別工程 イ草原草を長さ別に揃える作業
     3、カシ行程 イ草に水分を与える(機械・手カシ)
     4、選り出し 枯れ・キズ等の草をチェックする
     5、製織行程 畳表に織り上げられる
     6、仕上げ  織り傷がないかなどをチェックしながら仕上げを行う
     7、自宅に敷き込んである「ひのさらさ」を見学

    (2)イ業研究所 試験表を見学 40分
     1、新芽と古芽の違い
     2、寝かせた畳表の価値 水分をこぼしたときの変色の違い
     3、品種による違い

    (3)肥後物産見学 40分
     1、畳表問屋とは 作業行程
     2、問屋における格付けと品質の違いについて
     3、国産表の流通事情 地域別に使用される畳表の違い
     4、安心・安全への取り組みについて 無着色・印鑑・残留農薬

    (4)生産農家との意見交換 60分
     産地側からの質問として建築士様に以下の質問をしました。
     1、設計段階での国産畳表の現状はどうなっていますか?
     2、国産畳表を設計段階でより取り入れるならどうしたらよいですか?
     3、そのための産地の取り組みとしてはどうしたらよいですか?


    投稿者西:2008年1月17日 17:50

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    2008年1月16日

    ひのみどり専用染土

     

    hinomidori.jpg
     熊本の新品種ひのみどりに使用される染土です。

    投稿者higo:2008年1月16日 18:52

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    2008年1月15日

    備後染土

     

    bingo.jpg
    「農家の声」
     
    泥質100%、染めた場合黄色味をおびたアメ色になると言われ ています。

    投稿者higo:2008年1月15日 18:23

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    2008年1月14日

    新備後染土

     

    sinbin.jpg
    「農家の声」
     泥質約60%、染めた場合明るい白色になると言われています。

    投稿者higo:2008年1月14日 18:30

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    2008年1月13日

    現在使用されている主な染土

    • 備後染土

    近年、熊本でもこの染土が増えてきました。
    産地は広島県の西南部に限られ、花崗岩、花崗斑岩、古生層に由来します。色調は淡黄褐色であり、粒径組成はれきや粗砂など大きい粒子の割合が高く、粘土含 量は約8~35%、10%の報告があります。pHは酸性を示し、Fe2+とFe3+の比率は10~14対86~90とFe2+が少なく、鉱物組成はカオリ ナイト系であったと言われています。

     ひのみどり染土(写真)

     

    昭和50年頃に熊本はこの染土に統一しましたが、近年の使用率は減ってきました。
    色調は、淡配色であり、明石染土に比べてやや青みに優るものが多く、洪積層に由来します。粘土含量は、10%内外、約24%の報告があり、粘土の分散率は 約60~80%であり、その他の性質は新明石染土と類似しているといわれます。現在は原土を天日または機械乾燥後、機械粉砕して粒子を小さくして販売して おり、粒径組成はかなり異なっているといわれます。

    組合染土(写真)
    スーパー和泉染土(写真)

    投稿者higo:2008年1月13日 18:41

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    くまもと新ブランド表紹介

    くまもと新ブランド表紹介

         くまもとJAブランドが変わります!    


      hino1.jpg  
         

     熊本県では、イ草の優良品種「ひのみどり」で織られた最高級品表「ひのさらさ」と高級表「ひのみどり」を提供してまいりましたが、「ひのみどり」について、品種名と商品名の区別が大変紛らわしく、そこで、JA市場では高級品表「ひのみどり」を、」高級品表「ひのさくら」と上級品表「ひのさやか」2つに分類し、厳しい規格検査に合格した信頼される畳表だけを、皆様に提供していくことになりましたので、商品名としての「ひのみどり」は、無くなります。「ひのさらさ」同様に、新しい「ひのさくら」「ひのさやか」を、宜しくお願い致します。


          ひのさらさ・ひのさくら・ひのさやかの見分け方 

          熊本県ひのみどり製品畳表検査規格表

    投稿者higo:2008年1月13日 17:55

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    2008年1月12日

    新ブランドの見分け方

    miwake.jpg    
         
     畳表は、経糸に麻糸や綿糸を使って織られています。イ草の長さや質、糸や織り方な どによって、畳表のよしあしを見分けることができます。その重要な判断基準になるのがイ草です。茎に変色や病気などがなく、根本から先端まで充実したも の、そして一本一本の太さや色が揃っているものが良い「イ草」です。
     一般的に長い「イ草」を使った畳表ほど上質のものとなります。これは、根と先端を除いた良い部分が多く使用されるためです。品質の良い畳表になる程、イ草の打ちこみ本数が多くなり強度の経糸を使用します。
     ひのさらさ

     ひのさくら

     ひのさやか

     の見分け方


       商品名     ひのさらさ     ひのさくら
    ひのさやか
       ラ ン ク     最高級品      高級品          上級品
    使用イ草の長さ    140cm以上     130cm以上         110cm以上
      使用経糸    麻+麻 / 麻+綿     麻+麻 / 麻+綿        麻 / 綿(Wも可)
      重 量
    麻+綿 2.8kg以上
    麻+綿 2.6kg以上

    麻+綿 2.0kg以上

    麻+綿 1.8kg以上

    麻+綿 2.3kg以上
    麻+綿 2.1kg以上 麻+綿 1.85kg以上 麻+綿 1.5kg以上
     織り込み本数  特に密 約8,000本    密 約7,000本   やや密 約5,000~6,000本
      色 調     特に良好       良 好           良 好
     緑部の色あい     特に良好       良 好           普 通
      行(溝)   溝が深い(明確)       明 確           普 通
     退色度合い 明るい黄色(飴色)に退色する 明るい黄色(飴色)に退色する 黄色(飴色)に退色する

                          熊本県ひのみどり製品畳表検査規格表

    投稿者higo:2008年1月12日 18:09

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    新ブランド






    sinsarasa1.jpg 最高級畳表

    天然染土100%

    優良品種「ひのみどり」から生まれた

    [くまもとJAブランド畳表]

    きめ細かく、美しい






    hinosakura1.jpg 高級畳表

    天然染土100%

    ぱっと、美しい

    日本の象徴、さくら

    日本の畳表、ひのさくら






    hinosayaka1.jpg 上級畳表

    天然染土100%

    すーっと、深呼吸

    さわやかな清流、球磨川

    さわやかな畳表、ひのさやか

    投稿者higo:2008年1月12日 18:06

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    2008年1月11日

    熊本県ひのみどり製品畳表検査規格表

     


    1. 検 査 規 格

    ※1.  極    (JA商品名 ひのさらさ)

    経糸
    規格
    等級
      経糸
     幅(cm)
     切物
    原草選別の目安
      本数
    長さ
    重量

    +
    本間  136本 95.0(+)0.5 208cm以上 3.00kg以上 139.4cm (4尺6寸)以上
    三六 130本 91.0(+)0.5 199 〃 2.80 〃 136.4cm (4尺5寸)以上
    五八 128本 89.0(+)1.0 197 〃 2.50 〃 130.3cm (4尺3寸)以上

    +
    綿
    本間 136本 95.0(+)0.5 208 〃 2.80 〃   139.4cm (4尺6寸)以上
    三六 130本 91.0(+)0.5 199 〃 2.60 〃 136.4cm (4尺5寸)以上
    五八 128本 89.0(+)0.5 197 〃 2.30 〃 130.3cm (4尺3寸)以上

      注) 耳毛の長さ  本間18cm(±)1cm  三六16cm(±)1cm 五八14cm(±)1cm
       


    ※2. 特選    (JA商品名 ひのさくら)

    経糸
    規格
    等級
    経糸
    幅(cm)
     切物
      原草選別の目安
    本数
    長さ 重量

    +
    本間 特選 136本 95.0(+)0.5 208cm以上 2.80kg以上 136.4cm(4尺5寸)以上
    三六  特選 130本 91.0(+)0.5 199 〃 2.60 〃 133.3cm(4尺4寸)以上
    五八 特選 128本 89.0(+)1.0 197 〃 2.40 〃 127.3cm(4尺2寸)以上

    +
    綿
    本間 特選 136本 95.0(+)0.5 208 〃 2.60 〃 136.4cm(4尺5寸)以上
    三六 特選 130本 91.0(+)0.5 199 〃 2.30 〃 133.3cm(4尺4寸)以上
    五八 特選 128本 89.0(+)1.0 197 〃 2.10 〃 127.3cm(4尺2寸)以上

      注) ・長物は受注生産になります。
         ・耳毛の長さ  本間18cm(±)1cm  三六16cm(±)1cm  五八14・(±)1cm



    ※3. 特・1・2  (JA商品名 ひのさやか)

    経糸
    規格
    等級
    経糸
    幅(cm)
     切物
      長物
    耳毛(cm)
    本数
    長さ
    重量
    長さ
    重量
    本間  136本 95.0(+)0.5 208cm以上 2.30kg以上 21.3m以上 23.3kg以上 15(±)2
    1  〃   〃    〃 2.00 〃   〃 20.3 〃 15(±)2
    三六 130本 91.0(+)0.5 199cm以上 2.10 〃 20.5m以上 21.3 〃 13(±)2
    1  〃   〃    〃 1.90 〃   〃 19.3 〃 13(±)2
    五八 128本 89.0(+)1.0 197cm以上 1.90 〃 20.3m以上 19.3 〃 12(±)2
    1  〃   〃    〃 1.75 〃   〃 17.8 〃 12(±)2
    綿 本間 136本 95.0(+)0.5 208cm以上 2.00kg以上 21.3m以上 20.3kg以上 15(±)2
    1  〃   〃    〃 1.85 〃   〃 18.8 〃 15(±)2
    2  〃   〃    〃 1.70 〃   〃 17.3 〃 10(±)2
    三六 130本 91.0(+)0.5 199cm以上 1.90 〃 20.5m以上 19.3 〃 13(±)2
    1  〃   〃    〃 1.75 〃   〃 17.8 〃 13(±)2
    2  〃   〃    〃 1.60 〃   〃 16.3 〃 10(±)2
    五八 128本 89.0(+)1.0 197cm以上 1.70 〃 20.3m以上 17.3 〃 10(±)2
    1  〃   〃    〃 1.60 〃   〃 16.3 〃 8(±)2
    2  〃   〃    〃 1.50 〃   〃 15.3 〃 8(±)2

     


    原草選別の目安

      品名   長さ(cm)     品名   長さ(cm)
     麻糸本間 130 以上    綿糸本間 120 以上
     麻糸三六 125 以上    綿糸三六 115 以上
     麻糸五八 120 以上    綿糸五八 110 以上

               


    2. 検 査 標 準

    (1)染 土 天然染土100%で、着色剤の使用は禁止する。
    (2)経 糸 1)天然繊維100%の糸を使用。(化繊混紡糸の使用を禁止する)
    2)熊本県産畳表の印として、又経糸規格適正品としての証として必ず県証  糸を挿入すること。
    3)W経糸の本数割合はジュート2対、別糸1以上とし別糸の本数は本間44本・五八41本以上とする
    (3)色 択  固有の色択を有するもので元白、先枯れ、変色茎等の混入度合により区分する。
    (4)仕上げ 仕上げは完全に行ったもので乾燥は水分12%以内であること。織傷等は検査員の判定によりその箇所を差引く。
    (5)検査印 上記規格基準以外のひのみどり製品については検印の表示は行わない。
        

    3. 留 意 事 項

    (1) 畳表の規格の重量基準は各等級毎の下限を示すものである。
    (2) 製品には必ず生産者名、重量等を表示添付すること。
    (3) 選別基準は目安として示してあるが、この他に色調の異なるイ草は色合わせを行い区分すること。長さの選別基準は、畳表の種類毎の下限を示すもので元白等の程度によって充分吟味し区分するものとする。
    (4) 出荷者は検査に立ち合い、検査員の指導を受けること。
    (5) キズ表や不適格表の返品については、自己責任に於いて処置をする
       

                  熊本県い業協同組合   

    投稿者higo:2008年1月11日 18:14

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