2008年10月22日

肥後物産通信10月号「9月の新草と古草の品質について」

【産地状況】
生産農家では雨天が多かった影響から、例年より少し遅れて稲刈りが行われています。
現在、畳表製織に最も適した時期となり、品質も9月中に比べ草質や色がより安定してきました。
品物は最上級品から下級品まで品揃えができる様になりましたが、五八糸の出品数が少ない状況です。また、各地で秋の行事などが行われており、千丁町では10/19(日)「い草の里まつり」と「新草の畳表品評会」が開催されました。

【9月の新草と古草の品質について】
◎9月報告
・年々、温暖化の影響なのか熊本において9月は雨が多い天候でした。
・9月の新草は天候において雨が多かったこともあり、例えば60枚口の中でも10枚や20枚が色が落ちるものがありました。
・そのため、梱包時に色が揃わないという事が発生しました。
・それに対し、古草は新草より品質が安定していました。
・生産者によっては、9月に入っても古草を生産され続けておられ、全般に新草より品質は安定していました。
・また弊社の場合、8月は古草製品の入荷が多かったので、9月より8月の方がより品質は安定していました。

・新草で色が違う例
左:重ねた写真 右:並べた写真
IMG_0971.JPGIMG_0976.JPG

・同じ生産者の古草と新草の色合い
左:外側の写真 右:内側の写真
IMG_0980.JPGIMG_0983.JPG
                                
◎課題
「9月における品質の安定がより求められると思います」

◎来年以降の対策
・9月まで古草を残してもらい、生産をお願いする方向で理解を求めていきたいと考えています。
・ただしこれは今年の植え付けで、各生産者において9月に持ち越す分の作付け面積の増加が必要です。そのためこの方法を可能とするところも、畳表生産に反映するのは2010年以降になります。
・それまでは、カシ等の技術向上で対応する方向で考えたいと思います。

このような対策を考えておりますが、皆様の声をお聞かせ下さい


投稿者西:2008年10月22日 18:23

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