2011年12月15日

肥後物産通信12月号「現在の高値と過去の相場」

【現在の高値と過去の相場】
 現在、近年で最高といわれる相場となりました。
この背景は11月号でお伝えしましたが、
 ・需要以上に供給が少ない事
 ・産地、消費地ともに在庫が少なくなっており、ダム機能があまり働いていない事
 ・昨年、産地では在庫を切らして得意先に迷惑をかけた事から、今年は切らさないように決意が固かった
ことなどが考えられると思います。

 ところで現在の高値となって、お客様からは、
「20数年前の相場になったね。」
「昭和50年代や昭和60年代には、飛込で1000円を超えてチャボで1500円した時期があった。」
などと教えて頂ける事もありました。

 その後、安い相場となり飛込は姿を消し、1反あたりの生産枚数は少ない中で、生産農家は努力されてきたものと思います。上記の昭和の相場は一時期とは思いますが、過去にも高い相場があった事を再認識した次第でした。
23.12月通信グラフ2.jpg

 急激な相場の変化は上がるにしろ下がるにしろ、どこかに弊害のあるもので、出来れば今後は安定した相場を望むものですが、円や証券と同じように、誰かが相場をコントロール出来るものではなく、今後も産地と消費地において、在庫を少なめにしてダム機能があまり働かなければ、同じ事が起こるかもしれません。
 次の生産が少なくなる時期は、来年の刈取り時期ですが、お互いに需要と供給の情報を交換しながら、十分な対策をとりたいものです。

投稿者higo:2011年12月15日 18:06

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