2012年10月21日

肥後物産通信10月号「第38回 熊本県い業大会」

【第38回 熊本県い業大会 い製品品評会入賞品展示】
 平成24年10月21日(日)八代市千丁町公民館において、い製品品評会入賞品展示が行われました。今年の品質は全般に良く、前年に比べて硬質で根白は少ない製品が多いように思いました。

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(今年度の最高品です 農林水産大臣賞)
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 冊子に審査報告がありますので、抜粋して紹介します。

-----------------------<以下 審査報告より抜粋>---------------------------
 い草部門については、原草本来の品質に重点をおき審査しました。本年の特徴として、先枯や着花が少ないことが挙げられます。茎の硬軟にはやや差があり、一部に元白やイグサシンムシガの被害茎が見受けられましたが、全体的には品質の良好ないぐさが収穫されたことが覗えました。い製品部門については品質・規格などを踏まえて総合的に審査しました。本年は茶元がやや多くみられましたが、先枯れが少なく、仕上げ傷がほとんどみられず、畳表加工のレベルの高さを感じました。

 全体的な印象として、「夕凪」「ひのはるか」の普及により、一般品種における原草品質や加工技術がレペルアップしており、「ひのみどり」との差がやや狭まってきたということを感じました。生産者の皆様には今後とも品種の特性を活かした栽培管理を行なっていただきますようお願い致します。
 
 (参考)平成24年産いぐさの生育概況
 植付け時期の11月〜12月中旬にかけては植付け前の降雨日が多ったため土壌の耕起が充分にできないほ場が多くなった。また、2月も降雨量が多く低温気味に推移したため、ほ場の地干しが充分できず、特に排水対策が不十分なところではこの傾向が顕著となった。3月も降雨量が多くなり、生育前半は茎長、茎数とも少なめに推移し、生育はやや遅れ気味であった。
 長い母芽形成期、及び長いの発生期にあたる4〜5月は好天日が増え降雨も少なくなったため新芽の発生が良好となり芽数は増加した。ただ茎の伸長はやや抑制された。茎の伸長期にあたる6~7月は降雨量が増え、茎の伸長が良好となり茎長は回復した。
 全体的には収穫量は平年並みとなり、降雨量の増加により元白の増加が懸念されたが顕著ではなく、着花も少なく、色調や充実も良好となった。反面、遅刈いぐさ、特に「ひのはるか」で茎が軟らかく、イグサシンムシガの被害茎が多いところもみうけられた。

-----------------------<以上 審査報告より抜粋>---------------------------

 この日は同時に「千丁町い草の里まつり」が行われました。い草を育ててきた祖先をしのぶと共に、自然の恵みに感謝するお祭りです。式典、歌謡ショー、特産品販売、い草みこし、子どもみこしなどが催され、秋空のもとに歓声が響き渡りました。
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投稿者松永:2012年10月21日 14:32

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