目で見て分かる畳の状態
あなたのお住まいの畳の健康状態はいかがですか?
畳のあるお住まいで快適に過ごせるように、下の畳チェックをご参考にして下さい。
我が家の畳チェック
1.新しい畳
新しい畳は、まず目に添って乾拭きを。
部屋の風通しを良くする事が、長持ちの秘訣です。
2.家になじんだ畳
春と秋の年2回の割合で畳干しを。
掃除機は編み目に添って丁寧に。
3.取り替え時期の畳
表替えなら3~5年、畳替えなら15年~20年が
交換の目安です。
4.畳選びのポイント
畳を選ぶ際には、織り、い草の長さ、織りの密度、
実の充実、根元の色等をチェックして下さい。
5.畳のお手入れ
掃除をこまめに、風通し良くが、畳のお手入れ
のポイントです。
畳についてよくある質問
畳は数年経つとなぜ色が変わるのか?
カビ・ダニの対処法は?
適度な重さは高級品のあかし

重さもいぐさの長さに関係します。長いいぐさで密に織り上げられたものほど、重くなり、短いいぐさでやや粗に織られたいぐさほど軽くなります。まさに、適度な重さがあるというのは高級感の証(あかし)なのです。
最上級の長さ135cm以上の高級品質で織られた畳表に至っては、ずっしりとした重量感があり、一枚2.6kg~2.8kgにもなります。これは、5月に成育する若い草と古い草を除いた、いぐさ本体の中心部分を数多く使用して極めて密に織ってあるからなのです。それ以下の短い草で織り混ぜられた畳表では、やや粗に織り上げられているため少し軽くなっているのです。上級(2.2kg以上)中級(1.8kg以上)下級(1.5kg)を目安とするとよいでしょう。畳をチェックするに際し、高級感に影響する重さも選定基準の要素の一つとなるのです。
丁寧な織りには品がある

織りが緻密な上級品

粗悪ないぐさの下級品
見た目の美しさにも影響する織り方が、きれいかどうか気になるところです。最上級品質の畳表の製織過程では、草の選別が細かくされているため、均等な太さの茎が揃っており、また 茎の燈芯は実が入って堅く、表皮は弾力性があるために、凹凸が綺麗になり、畳の目が真っ直ぐ通り織り方がきれいです。
また、きわめて密に織り上げられているので、凹凸の山の大きさも大きいものになります。これに対し、品質の良くないい草でやや粗に織られた畳表は、凸凹の山が低く溝が浅いものになってしまいます。
さて、畳表を織り上げる過程で問題となるのは「い切れ」の問題です。草に粘りがないと重量を多く入れた製品は、"い切れ"を多く起こしてしまい、仕上げ不良となるため低品質の草ではやはり薄くしか織れません。過去の実験で、高品質の藺草で織った畳表は2.8kgの重量を入れても、1枚に数カ所しか"い切れ"ができませんが、普通品の藺草で同じ重量を入れると、幅10センチの間に数十ヶ所の"い切れ"ができ、1枚当たり、相当の数に達します。
このことから、高品質の藺草でないと、目筋の通った品のある畳表は出来ないということになります。選定基準の目安として業界の基準は、次のような分類を掲げています。
最上級品になると、充実した135cm以上の長いいぐさを使用し、経糸は最高のマニラ麻糸並びに麻糸で織られています。上級品は120cm以上のい草で、麻・絹糸を経糸とし、中級品では、 110cm以上のいぐさを使用し、経糸は麻糸並びに綿糸で織られています。下級品では、97cm以上、綿糸で織られています。
以上の事を念頭に置きながらじっくり畳を選びましょう。
新芽と古芽の違い
「この写真は畳表の数年経った状態のものです」

89~97cmのいぐさで織ったもの(左:新芽、右:古芽)
特徴:両方で黒スジやくすみが見られます。古芽ではい切れも見られます。主に花ゴザ等で使用

97~105cmのいぐさで織ったもの(左:新芽、右:古芽)
特徴:両方とも黒スジは入っていますが、古芽はよりくすんだ色になっています。主に下級品で使用

105~120cmのいぐさで織ったもの(左:新芽、右:古芽)
特徴:あまり違いがありませんが、古芽には所々で黒スジが見えています。主に中級品で使用

120~130cmのいぐさで織ったもの(左:新芽、右:古芽)
特徴:ほとんど違いはありません。主に上級品、最上級品で使用
藺草(いぐさ)には、生育状況に応じて新芽と古芽に分けられています。5月に成長していた古芽と、それ以降に成育する新芽とでは、品質に決定的な差が出てきます。色の面では、数年後、新芽は飴(あめ)色に変色し、古芽は黒く変色します。従って、この古芽の先枯れした短い草と若い草とで織られた畳表は、退色のスピードが速くなり、数年後、黒筋の入った模様が浮き出てきます。また、畳表の劣化も速く表面がはがれやすくなります。
これに対して、いぐさの中心部分のみを使用した高品質の畳表では、数年後、天然の木に近い黄色=飴色になるのです。また、畳表の表面は、硬くなり弾力性を保ちつつ、その品質を向上させていきます。ですから、新芽で織られた畳表か、古芽で織られた畳表かはその品質に重大な影響を与えますから、畳選びではとても大切な選択となります。
握れば分かるいぐさの弾力性

畳の上をはだしで歩いてみると、とても歩き心地がいいのを感じられるでしょう。 これは畳に適度な弾力性があるからなのです。
畳の表面のことを、「畳表」といいます。この畳表は、藺草(いぐさ)という植物を編んだもの。 よく見るとこのいぐさの表面には、薄い膜があるのがわかります。 横から見るとデコボコの細かい縦じまがあります。中身を割ると、まるでスポンジのようなふかふかしたモノがつまっています。 このふかふかの部分に空気がたくさん含まれているので、ほどよい弾力性が得られるのてす。
このため、歩くときに適度の堅さと柔らかさを感じるのです。ほかの床材にない微妙な弾力性は畳ならではの性質です。
もともと、い草の品質面からみても、 弾力性のある茎は、茎を握ると跳ね返ってきますが、弾力性のない茎は ポロポロ折れてしまいます。草を握ってしぼんだままの草は実が入っていません。このような、い草で織られた畳表では、耐久性に問題が生じます。また、最近では生産者や産地問屋において着色がなされる場合がありますが、着色剤(吹きかけ着色の場合、 水性ボンドが含まれている)によって柔い茎も堅くしてあります。数年後には、畳表の耐久性に問題が出て来ないとも限らないのです。
着色してある畳表は、その加工時に、天然の草を50~60度または150~200度の高温で処理する事により(見た目は変わりませんが)、草の繊維や葉緑素などを傷め、草の耐久性の品質は、確実に落ちるのです。(着色していない未加工の畳表をお求め下さい。)自分の手で触ったり、畳の上を歩いてみたりしてその弾力性を確かめてみるのは大切なことです。
長さで変わるいぐさの持ち味

品質の良いい草は、長くて若いい草を原料に畳表として作られています。中心部分の長い、藺草(いぐさ)を数多く使用しており、色は少しずつ退色するものの、敷き込んでからの変色は緩やかです。数年後、明るい黄色に変色し、天然の木の柱の色に近づき和の空間を演出することになります。長いい草の畳表は、耐久性にも優れ、年数が経つにつれその持ち味を発揮します。これに対し、古い草と若い草を組み合わせたい草は、短い低品質の畳表として作られます。短いい草で織られたい草は、変色い草の混入が避けられず、色調や耐久性にやや難があるようです。
その為、い草の長さは、その耐久性と関係しますので、できるだけ長めのものをお勧めいたします。
長さの目安としては、茎から葉先まで最上級(135cm以上)・上級(120cm以上)・中級(110cm以上)・下級(97cm以上)を基準にすると良いでしょう。

