畳部屋で集中力アップ
北九州市立大学森田博士の研究で、このほど「畳部屋における学習効果」について発表され「畳教室には集中力持続効果がある」ことがあきらかになりました!
畳教室と一般教室において、簡単な算数の問題をそれぞれ30分ずつ解かせて、結果を比較したところ、畳教室で解答するほうが、解答率が約14.4%増加。(正解率は畳教室、一般教室に差は認められなかった。)正解率に差がなく、解答数が伸びたことで、畳部屋における集中力持続効果が認められました。
北九州市立大学国際環境工学部助教授
森田 洋(農学博士)
畳がもたらすリラックス効果とは
畳の一番の効果といえば、リラックス効果かも知れません。畳の部屋にいると落ち着くという声を多く聞きます。森林浴が気持ち良いように、緑がいっぱいの作物であるイ草にも同じ効果が期待されます。つまり「室内で森林浴」気分が味わえるということです。この森林浴の際に、たくさん空気中に放出されるのがフィトンという物質です。またそれだけでしたら、室内に観葉植物を置くことでも代用できますが、実は特徴的な成分がイ草には含まれています。それがバニリンです。バニリンという言葉は馴染みがないかも知れませんが、バニラエッセンスといえばわかるでしょうか。お菓子を作るときなどに数滴入れるものです。このバニリンという成分がイ草のリラックス効果をもたらす一つの成分となっています。(畳から放出されるフィトン・バニリン等の物質は、新しい畳ほど多く放出されます。あなたも、新しい畳でリフレッシュしてみませんか。)
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北九州市立大学国際環境工学部助教授
森田 洋(農学博士)
有害な二酸化窒素やホルムアルデヒドの吸着効果
イ草はパルプやウールに比べて、二酸化窒素やシックハウスの原因となるホルムアルデヒドの吸着能に優れています。例えばコップにタバコの煙を入れて,片方のコップにはイ草を入れて、もう片方のコップにはイ草を入れずにしばらく置くと、イ草を入れたコップのタバコ臭は殆どなくなります。これらは全てイグサの「スポンジ構造」によるものです。イ草が他の植物に比べて、特徴的である部分は髄部のスポンジ構造であります。
私たちの環境には様々な有害物質がありますが、畳はこれらの物質を取り除いてくれるすばらしい効果があるのです。
森田 洋(農学博士)
呼吸する畳(吸放湿性)
畳の素材の中には一部化学製品もありますが、そのほとんどが植物由来のもので、空気をため込むと同時に湿気を吸ったり吐きだしたりして、部屋の湿度を調整する働きをしています。
そのため畳の敷かれている部屋は、夏涼しく、冬は暖かいという特徴があります。
これは畳を構成している藺草(いぐさ)と稲わらのおかげです。 藺草(いぐさ)のスポンジ部分が湿気(しめリ気)を吸収し、稲わらのポッカリあいた空洞部分が湿気を放出します。つまり畳は呼吸をしているのです。
畳一帖分の自然吸湿能力は、約500ml。 夏などの空気が乾燥した場合は、ほどよいしめリ気を吐き出す力があります。畳は柱の木や障子とともに、湿度の高い日本の気候に最も合った住宅材といえるでしょう。それにベッドと比較した場合でも、背骨に好影響を与えるなど健康上からも見直されています。
冬暖かく、夏涼しい畳(断熱・保温性)
空気には熱を伝えにくい性質があります。
畳が、夏はひんやりと肌に心地よく、冬は暖かさを保ってくれるのも、畳が含んでいる空気のおかげなのです。
畳表の藺草(いぐさ)はもちろん、畳床に使用してある稲わらもスポンジ状になっているので、畳はたくさんの空気を含んでいます。
そのスポンジ状の部分にたまっている空気が、夏の暑さを遮断する働きを、冬の冷たい冷気をさえぎる断熱材の働きをすると同時に、室内の適温の空気を保つ役目をしてくれるのです。
燃えにくい畳(難燃性)
畳の中心に当たる畳床は、稲わらをギュッ~と圧縮させて作られています。
火をつけると一瞬で燃えてしまう紙きれ一枚でも、ねじった紙は広げた紙より燃えにくい性質があるように、圧縮させた稲わらを使った畳床は、火がつきにくく燃えにくい性質があります。
また稲わら床の畳は適度な湿気を含んでいるので、火を近づけてもすぐに着火することはありません。例え燃えることがあっても、火が一気に燃え広がるのではなく、ブスブスとくすぶる程度です。そして、植物から作られている床材なので有毒ガスも出ません。
この畳の難燃性については、消防庁も認定しています。



