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2003年6月26日
肥後物産通信6月号 改正建築基準法
【改正建築基準法】
シックハウス対策に係る改正建築基準法が平成15年7月1日から改正されます。
1つに(1) 規制対象とする化学物質
「クロルピリホス及びホルムアルデヒドとする。」
となっており、本来、天然の畳表はホルムアルデヒドを吸着すると言われますが、
化学物質の規制や問い合わせが今後更に増すかもしれません。
無着色でかつ無加工な畳表は、天然の”草と泥”です。
一方、着色表に関して、着色剤の成分を主要メーカーに問い合わせても、
成分は教えて頂けません。(2003/6現在)
産地における着色や防カビ処理には、溶液と共にボンドも混ぜられます。
成分が分からない、さまざまな加工表より、
無着色でかつ無加工な畳表を扱われることをお勧めします。
▽改正建築基準法の詳細
【今回頂きました質問】
Q1:9月と10月に”ひのさらさ”を使った仕事がありますが、新草と古草はいずれが
いいでしょうか?
A:これはいろいろな見方があると思いますが、私たちは基本的に年内は古草が良い
と思います。
特に高級品に関しては、織り上げてすぐに敷き込むよりは、材木と同じで少し寝かせ
た材料を使う方が、敷き込んでからの色々な問題は少なくなると思います。
これらを実践されている方々(参考までどうぞ)
Q2:減農薬畳表というのはありますか?
A:私たちが知る限り、現在数件の農家が取り組まれております。
▽有機栽培、減農薬栽培について
Q3:無染土畳表(泥染めしていない畳表)はアトピーによいのでしょうか?
A:医学的な詳しい事はよく分かりませんが、添加剤を使わない天然の泥だけの無着
色畳表であれば、基本的に自然界に通常ある草と泥ですので、問題ないように思いま
す。
子供の頃の泥遊びや畑仕事などで肌が反応するという事がなければ、基本的に問題な
いように思います。
最近は泥に触れる機会が少ないという環境の方に対してはよく分かりませんが、出来
るだけ自然に触れる事をお奨めしたいものです。
【産地状況】
一斉にい草の刈り取り作業が始まりました。早刈りに関しましては、少し短いのが
気になりますが、今のところ品質は昨年よりは良いようです。
中間刈り以降は、これからの天候如何によるところが大きいのですが、全体的に短い
のが気になります。
今のところ、ムシムシする例年の梅雨を期待して、出芽が遅かった新芽の伸びを待っ
ている状態です。
相場は上物を中心に上がっています。この先産地では、生産が少なくなり在庫不足で
品薄状態が予想されます。
◎生産者の方にインタビュー
□鏡地区のIさん・竜北地区のMさん・千丁地区のNさん
北新地地区のTさん・郡築地区のHさん
質問:草の長さ・硬さ・質・やけ・花の付方・量はどうですか?
(現在のイ草の生育状況はどうでしょうか?)
答 I 在来種は 先枯れも少なく、期待できる作柄。収量もまずまずでは。
M 在来種はまずまずの作柄。梅雨に入り新芽が延びた。花は多い傾向。
N 在来種は出来過ぎの傾向。古芽が延び先枯れが気になる。花は多い。
T 延びはまずまずだが、充実度が足りない感じ。梅雨明けにヤケの心配が
ある。
H 全般に草は短い。順調だった遅刈りが、台風の影響でストレスを感じ生
育が止まり、このままだと、質、量とも悪い
質問:全体的な草の出来はどうですか?
答 I 地域によって違うと思うが、良いと言われる所は少ないのではないか
な。
M 普通かなー。遅刈りはこれからの伸びに期待している。
N 去年よりは良いが、豊作といえる出来ではない。
T 去年よりは良いが、農家によって善し悪しの差が大きいのでは。
H 良くない。このままだと、長い草が足らないのでは。
◎試験場に聞きました。
先ほこりの傾向で、早刈りは先枯れ(5寸枯れ)が目立つものの長さ、
収量は平年並みでは。
梅雨明けの気候しだいではヤケの心配がある。
気候から見ると平成11年度と類似しており、作柄も近いように感じる。
◎JA担当者に聞きました。
早刈りは先枯れが気になる、延びもいまひとつといった所。梅雨に入り若干、
新芽が延びてもちなおしている様子。
中間・遅刈りはこれからの気候にもよるが、期待できる作柄では。
◎全般的な品質については、収穫後の来月に報告したいと思います
投稿者松永:2003年6月26日 13:03
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