2011年10月15日

肥後物産通信10月号「熊本日日新聞連載記事」

 熊本の地方紙である熊本日日新聞では、9月から”い草産地を取り巻く状況”について取り上げられ、その連載が2ヶ月目に入りました。

地元では、い草と関係ない他業界の人とでも、ついその話題になります。特に産地偽装については関心が高く、9月15日の記事でも産地表示方法の問題が取り上げられ、産地や畳業界全体の取り組みが問われるところです。
新聞記事については、著作権の関係で掲載できませんが、この記事は、現在の熊本産地の状況をよくまとめられている事をお伝えする次第です。

 参考まで、現在の熊本の作付面積は825haで農家戸数は633戸、戸数で割ると生産農家一戸当たりの作付面積は平均1.3haです。1.3haという面積は、ほとんど自分の家で製織され消化してしまう面積であり、下級品を除き、織らないで”い草”を販売に回す農家は少数であると推測します。県内において、栽培されたいぐさのみを対象とした「QRコード付きの折り込み証紙」が入った畳表は信頼できる表示の1つと言えると思います。

■統一産地表示ガイドライン
http://www.yatsushiro.org/tatami/img/guide.pdf
◎熊本県産畳表の統一産地表示の対象とするもの
(「QRコード付きの折り込み証紙」が入った畳表)
畳表 (県内で生産、製織された畳表)
 1、い業協同組合の確認を受けること
 2、県証糸が使用されていること
 3、天然染土100%で、着色剤が使用されていないこと
  (以上、ガイドラインより)

ただ普及率がまだ全体に広がっていないので、前回に紹介しました「生産者検索」
http://www.higobussan.co.jp/nouka/
も合わせてご利用頂ければと思います。

 また9月に産地大手業者が全国の材料問屋との会合で、偽装品を「売らない・買わない・作らない」と宣言をまとめられた事は、大いに敬意を表する次第です。そしてこの宣言が業界全体に広がり、社会から畳業界が偽装の目で見られることがないようにしていきたいものです。

投稿者松永:2011年10月15日 17:48

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