2012年5月 9日

肥後物産通信5月号 畳類の表示に関する公正競争規約について

 5月8日、畳の産地表示を自主ルールで明確にする「公正競争規約」の導入に関して、九州地区の説明会が熊本市で行われました。九州各地から多くの人が集まり200人ほどの集会となりました。今後、全国8ヶ所で順次開催されるとの事です。  

 内容は畳の納品時に施主に対し、生産者情報や商品情報を添えて納品するスタイルで、これらは従来よりそれぞれの畳店様で一部行われていたかもしれませんが、業界あげて取り組み、下記の「取り組みの背景」にあることを解決することが目的のようです。実施時期について質問しましたが、「現段階では明言出来ない」との事でした。 以下は参考まで資料からの抜粋、編集したものです。


◎主催 
 全国畳産業振興会(全国の畳表生産者、流通業者、畳店などの団体で組織)

◎畳に関する公正競争規約とは?
 景品表示法に基つき、畳表、畳床及び畳の取引に際して行う製品の表示に関する事項を定め、不当な顧客の誘引(外国産畳表を国産と表 示して販売しようとすること等)を防止し、一般消費者へ安全・安心をもたらし、公正な競争を確保するため、畳業に携わる畳表生産者、流通商社・卸会社、畳 床生産者及び畳製造者が自主的に定める規約です。

◎取り組みの背景
 1、消費者の関心、安全・安心の高まり
    近年、食品の産地偽装事件をきっかけに、消費者の正しい表示への関心や
    安心・安全志向が非常に高まってきています。→ 平成21年9月消費者庁の設置
 2、畳類の特性と表示の現状
   ・消費者にとっては、畳類は、外見から素材や産地、薬剤使用の有無等が
    わかりにくく、 自らモノを選んで購入することが難しいという特性があります。
   ・ある調査では、国内の畳表生産量を大きく超える量の畳表が、国産として
    取り扱われているといわれています。
   ・畳業界団体では、徒来から、独自に証紙・シール等による品質表示の取り組み
    を進め、 消費者の信頼向上に努めていますが、全体から見ると普及は
    一部にとどまっています。

◎現段階での業界におけるイメージ
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◎今後の情報について 
 この件は平成24年6月1日より開設予定で、全国畳産業振興会のホームページから該当ページにアクセスして下さい。

 http://www.tatami.in/

投稿者森岡:2012年5月 9日 18:32

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