2009年8月12日

肥後物産通信8月号「産地状況 8/12」 

【 産地状況 8/12】  
・市場状況
収穫が終わり、お盆前の農協市場出品枚数(5日間10ケ所集計)は前年比約42%となりました。
出品減の要因として、産地問屋の手持ち在庫が少ない状況から、受注に応じた畳表の確保のため、市場担当者との相対取引が増えたのではないかと思われます。また、農協市場は市場集約を計り、7月7日より週8ヶ所から6ヶ所開催となりました。これに伴い市場から距離のある農家においては、出品のための運搬など手間が掛かることから、地域によっては私設市場などへ出品された農家もあるかと思われます。

・新草の品質
現在、新草の出品割合は2割程となっています。
新草の品質ですが、全般に色合いは黒っぽく、早い退色が気になる仕上がりとなっており、製織には少し早いといった感がありますが、一部に古物と見分けのつかない物もありました。
昨年のこの時期と比べますと、根白は少なく実入りも良いように見受けられ、一部の品では古物と変わらない相場で落札されるものもありました。
新草のほんの一部ですが、熊本県新品種「ひのはるか」が出品されており、注目されています。
「ひのはるか」の特性 

【イグサの同位体分析について】
 中国か日本かなど産地を見分ける分析技術を、横浜市の民間会社「日本同位体分析研究所」が確立しました。9割以上の精度で産地国が判別可能としており、農林水産省の検査機関も「国に同様の技術はなく、精度が高く有効な方法」と評価しています。(熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会第2回幹事会資料より抜粋)

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投稿者森岡:2009年8月12日 09:57

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