2013年4月 1日

肥後物産通信4月号 「熊本産地研修のご案内」

 近年は畳店様の産地でのい草刈り取り体験をされる方が少しずつ増えているようで、これらの体験が実際の施主様との商談において、生かされているとお聞きします。
畳は敷き込んだ時は同じように見えても、時間の経過とともに品質に差がでてくる特性を持っています。そこで、この特性を事前に見分ける勉強会と刈り取り体験により、生産者のい草づくりにかける情熱や思いに触れて頂く企画を立てました。
今回の研修が施主様にとって価値ある商品提案に結びつける事が出来ればと思います。

◎2つの企画
1、刈り取り体験研修
  6月末~7月までのうち、期日が設定された期間(2泊3日)での研修となります。
  日程についてはお問い合わせください。
  募集人数:各20人(申し込み順)
  申込期日:4月25日(木)まで
  内容:(1)い草刈り取り作業の一部体験又は見学

      (2)品質勉強会(詳細は下記)、い業研究所視察
 費用: 産地までの交通費、期間の宿泊費、食事代、レンタカー代は各自実費となります。
(参加費として1万円:期間中の保険代、2日目の懇親会代、農家謝礼、3日目のバス代他)

2、体験を除く研修
  期日は随時となり、ご相談の上1泊2日程度で設定します。独自のスケジュールが組めます。
  募集人数:1~20人
  内容:(1)品質勉強会(詳細は下記)
      (2)い業研究所、生産者の製織作業、圃場見学
   費用: 「1」と同様に実費となります。
        会費はありません。

◎目的: 生産過程の一部を体験したり、品質勉強会や農家見学で品質の説明により幅を広げ、お客様への価値提案力を高める
◎研修場所:熊本県八代市、氷川町い草農家、い業研究所、肥後物産 他
◎お問い合わせ先:詳しいスケジュールや各種お問い合わせは、お近くの畳材料商様、または弊社(0965-46-1131)まで。

◎品質勉強会について
 ▽狙い
 時間経過と共に、使用した畳表の退色や耐久性がおよそどのようになっていくのか、施主様との商談時に生かせるようにします。例えば「8000円と10000円の表替え価格で、そこ2000円で数年後にこれだけ綺麗に退色します。耐久性もこれだけ違います」と敷き込み前の品質の見分け方について自信をもって説明出来る事につなげます。

人から聞いた話よりは、自分で産地での体験をしたり、農家や研究所から直接聞くことが自信につながると思います。そして、疑問に思う事を、い業研究所や農家にて質問し、知識を自分のものにして頂く事を狙いとします。
sinme_furume.jpeg
 ▽弊社において
い業研究所に行く前の予習として下記についての勉強会
 ・綺麗な退色を左右する、新芽古芽について
 ・織りの綺麗さを左右する粒揃いについて(新芽と古芽、選別の間隔)
 ・白根と茶根など、根の色や太さの違いによる品質の違い
 ・耐久性を左右する裏毛の見分け方について
 ・同じ長さの草で根の長さが長いものと短いものによる品質の違い
 ・寝かせた表と織りたての表のそれぞれの長所と欠点、事例について
 ・黒ビニール保管方法以前の保管方法と特長について
 ・マダラ変退色報告書をもとに、その予防法について探ります(資料は事前に配布)
 ・い草の追熟について
 他

 ▽い業研究所において
 新芽だけで織った畳表、古芽だけで織った畳表サンプルを見て、退色の違いを観察します。
1年寝かせて織った畳表、その年に織った畳表へ部分的に水分を与え,変退色の程度を見ます。
そして寝かせる事と品質の関係について観察します。
実際に敷き込んである畳表の品種による退色の違いを観察します。
い業研究所.jpg

投稿者森岡:2013年4月 1日 08:06

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