2003年9月27日

肥後物産通信9月号 畳表の品質の違いによる退色

【産地状況】
9月中旬となり新草を本格的に仕入れる動きが出てきました。
相場は供給不足と共に消費地における見本販売用の手配による
仮需も重なり全体的に高くなっています。特にひのみどりの相
場が在来品より高くなっているようです。これから9月下旬に
かけて来客や展示会の予定も多く入っており、もうしばらく産
地・消費地とも在庫積み増しの傾向が強くなると思われます。

◎品質面
彼岸(9/23)を過ぎて、さすがに涼しくなりました。
これまで選別で商品の湿度を計っておりましたが、夏は12%近
くまで上がる商品が多かったです。一応規格内ではありますが、
この湿度が多い環境では、時間がたつと新草ほど退色が早いよ
うに思います。これから来春の彼岸までの製品は、基本的に良
い品が続くと思います。

【畳表の品質の違いによる退色】
先月の退色の続きとして、「畳表の品質による退色の違いについて」
今回取りあげてみました。

品種の違い、品物の良し悪し、ヤケ(テレ)ムラ染めのある畳
表はどれくらい黒筋が入るのか退色実験をおこないました。
退色写真(実験開始H14/11/15)(撮影日H15/8/10)

退色実験をして感じたことは、”ひのみどり”の上級品は黒筋
の入りは少なくきれいに退色するようです。(い業研究所でも
きれいに退色していました)
また、ひのみどり、在来種、に関係なく下級品になるほど黒筋
が多く入ってくるようです。
ただ弊社での実験は本格的な実験ではありませんので、すべて
について言えるとは限りません。

投稿者松永:2003年9月27日 11:13

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