2005年2月23日

肥後物産通信2月号 畳表 創業500周年記念大会

【産地状況】
2月中旬となり畳表の生産が本格的に始まりました。
農協市場の出品枚数が一週間で約5万枚前後になり、この時期昨年と変わらない生産
状況となっているようです。
熊本の作付面積は、前年対比約5%減の1650ha(その内"ひのみどり"の作付面積は
前年対比約5%増の600ha前後)になるようです。
(JA熊本経済連調べ)

【熊本の畳表 創業500周年記念大会】
今年は、熊本にイ草が作付け奨励されて500周年を迎える記念すべき年となりました。
これを記念して、産地では平成17年2月25日~28日までの期間、畳表に関する色々な
催し物が開催されます。
◎内容
・25日 イ草畳表品評会・審査   (場所:い業センター)
・26日 品評会入賞品展示会    (場所:千丁町公民館)
・27日 品評会入賞品展示会    (場所:千丁町公民館)
    熊本の畳表500周年記念大会 (場所:パトリア千丁13:00~17;00)
・28日 畳シンポジウム・意見交換会(場所:八代ロイヤルホテル9:30~12:00)
お問い合わせ先:創業500周年記念大会実行委員会( ・0965-52-3637)

500周年を迎え、近年のイ業の情勢についてまとめてみました。

【イ業の情勢】(グラフで表しています)
1、イ草栽培面積の推移(平成元年~16年までの栽培面積)
2、イ草栽培農家戸数の推移(平成元年~16年までの農家戸数)
3、平成15年~16年の出品枚数

◎グラフ説明:考えられるイ業衰退の原因
 ・中国表の安価でかつ品質向上した製品の輸入増加
 ・中国表輸入増加に伴い、価格下落で農家が経営難となった
 ・後継者不足で生産農家の高齢化
 ・畳の需要減少
 ・消費地の要求に対しての対策が十分出来ていない

以上がグラフが表す減少の原因ではないかと思います。
ご意見をお聞かせください。

【熊本県が取り組む構造改革】
熊本産地では県農政部、農協などが主体となり、生産から流通にわたる体制を強化し、
国際競争力のあるイ草産地の再構築を図る必要があるため、国の助成の下で平成16年
度を目標にした構造改革が計画されました。
「多様な販売方法」の項目があり、その中の一つと思われる農協による直販事業があ
りますが、実態としては産地問屋と同じ流通経路が主体となっているようです。
なぜ流通は構造的にそうなってしまうのか?
この点については4月以降に取り上げたいと思います。


【私たちの取り組み】
私たちは上記『イ業衰退の原因』の「消費地の要求に対しての対策が十分出来ていな
い」に着目し、ユーザーの皆様の声を生産者へ伝え、より支持される商品づくりにつ
なげたいと考え、市場での入札より生産者から直接仕入れる事に重点をおき、様々な
要望を直接伝える取り組みをしています。
1、顔写真入りのパンフレット作成
2、ホームページでの優良農家紹介
3、使用した感想
4、産地情報発信と対話づくり

また、実際に産地に来て頂ければ、もっと産地の事が分かるかと思います。
500周年の記念行事もありますので、
この機会に産地を訪れるのも良いのではないでしょうか。

投稿者松永:2005年2月23日 10:35

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