2009年6月20日

肥後物産通信6月号 「生育状況」

【産地状況】
い草の収穫時期が近づきました。
そこで現在の生育状況について、以下の質問してみました。
 Q1:現在のイ草の生育状況と今後の見通しについて。
 Q2:一部消費地から在来種の要望がありますが、栽培する上での障害や
   問題点などがありましたらお聞かせください。
 Q3:その他(要望・思いなど)

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地域:千丁地区 Yさん
A1:例年並み
   現在は雨不足のため短いが、今後の天候に期待したい。
   草丈は短くても小出来で、草質は良い。
A2:平均単価が「ひのみどり」より安い。作り方が悪いと花付きが多い。
A3:経費が高い分、畳表の価格も経費に見合った価格となって欲しい。
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地域:竜峯地区  Iさん
A1:例年並み
   本年度は気温が低く、風の強い日もあり、天候が不安定なことから
  「ひのみどり」は伸長が遅れ気味。しかし、長イとなる発芽最盛期に
  天候が良かったことから、品質的には良いものが収穫できそうです。
  7/1頃から刈り取りを予定していたが、状況により1週間程遅らせる
  事を考えています。
A2:栽培する事はできるが、現在の在来種「夕凪」の特徴である、花が多い、
  根白、粒揃いが悪いなど、「ひのみどり」に代わる品種がない為。
A3:畳表の重量が年々重くなっているので規格の見直しが必要と思う。
  肥料や燃料などの高騰により、収益が低下していて将来のイ草栽培
  に不安をもっている。品質の良い畳表くらいは価格が安定して欲しい。
  現在の状況が続けば、栽培面積を減らす事を考える。また、違う作物
  への転換をしていかなければならない。
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地域:竜北町 Uさん
A1:例年並み
  例年とほぼ変わらない生育となっています。
A2:在来種を栽培するうえで、テレ(ヤケ)の発生が心配するところです。
  「夕凪」や「ひのはるか」などを在来種とすれば、テレ(ヤケ)の発生は少な
  いと思います。試験的には「ひのはるか」も栽培しており、今後栽培するか
  検討しています。
A3:私達は使って頂くお客様の要望に応じて、改善していきたいと考えてい
  ます。私達農家も問屋さんや畳店様を通じて情報交換をし、お互いの現状
  をもっとよく知る事が大事だと思います。それから販売促進や需要の掘り
  起こしに繋がって欲しいと思います。
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【新品種「ひのはるか」の特性について】
Q:新草から「ひのはるか」という新品種が出るようですが、どのような特性が
  あるのでしょうか?
A:「ひのはるか」の特性 農林認定品種デ-タベ-スより抜粋
http://meta.affrc.go.jp/cgi-bin/cbdb/db.cgi?page=DBRecordPrint&did=132&fvid=631&rid=1795
主要特性
・加工した畳表の品質が良い。
・部分変色茎が少ない。
・遅刈向きである。

【「ダウンロード」追加のお知らせ】
これまで肥後物産通信で紹介した資料や、弊社で作成した独自の資料やチラシを
弊社ホ-ムペ-ジ、トップの「ダウンロード」にまとめました。
ご活用頂ければと思います。

(「お問合わせ」の項目は会社案内に移動いたしました。)

投稿者森岡:2009年6月20日 10:52

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