2003年7月25日

肥後物産通信7月号 改正建築基準法についての質問

【改正建築基準法についての問い合わせ】
Q:改正建築基準法ついて産地の対応はどうなっているのか?
A:熊本経済連に聞いたところ、今回の建築基準法では畳表は対象外なので、今
のところ対応しないそうです。

Q:証明書などは出るのだろうか?
A:経済連、JAでは、今のところ無着色ラベル以外の証明書などはありませんが、
弊社では、改正建築基準法に対応できるよう生産情報を載せた生産者パンフレ
ットを作成しています。
 ▽生産者パンフレットの内容(サンプル)
 ▽生産者パンフレットの有無

Q:着色表は危ないのではないか?
A:着色剤にどのような成分が入っているのか分からないので、(主要メーカー
に問い合わせても、成分は教えて頂けません。)着色表は危ないとは言えませ
んが、産地における着色や防カビ処理には、溶液と共にボンドも混ぜられます。
成分が分からない、さまざまな加工表より、無着色でかつ無加工な畳表を扱わ
れることをお勧めします。

Q:無着色は大丈夫なのか?
A:イ草は水分を吸収するだけではなく、健康に影響を及ぼす二酸化窒素やアセ
トアルデヒドも吸収します。アセトアルデヒドというのはシックハウス症候群
の原因となるホルムアルデヒドと性質が似ており、ホルムアルデヒドについて
も同じ効果があるものと推測されます。
そのイ草に着色や加工処理をいっさい行わず、「天然のイ草」を「天然の泥」
で染め、織り上げた無着色畳表は、安心してお使いいただけると思います。

【JASシール変更のお知らせ】
JASシール外形が、4県(熊本、福岡、広島、岡山)と中国が統一されます。
・変更部分
1.格付表示シールの外形を縦40mm、横45mmとする。
2.表示年月日の記載欄を設ける。
・変更期日
熊本は7月25日から実施、福岡は7月1日からすでに実施しています。
広島、岡山は前の在庫が無くなり次第実施。
熊本産のJAS検査は無着色表でなければ合格しません。

【産地状況:生産者の方にインタビュー】
先月取材した方々に、収穫後に再度インタビューしました。
鏡地区のIさん・竜北地区のMさん・千丁地区のNさん・北新地地区のTさん・郡築
地区のHさんです。


 質問:今年の草の長さ・硬さ・質・やけ・花の付方・量はどうですか?
    
 答 I 今年は、草、質、量とも良かった。その要因は土づくりと自家製ボカシ
   (有機肥料)の散布するタイミングが良かったかもしれない。 
   M 草が短く本間のひのさらさクラスが出来ないかもしれない。
    質はまずまず、短いわりに実が入って重い、量は少なく2割減。
   N 早刈りから遅刈りまで全部短い草でした。質は根白も無く硬くてよかっ
    たと思う。五八の表にすれば良い品もが出来ると思う。量は3割減。
   T 例年よりは少し短かったが、量より質にこだわって作っているので今年
    は良かったと思う。
   H 今年はめちゃくちゃ悪い、台風のあと梅雨までもが風の強い日が2週間
    ぐらい続いていつも草がストレスを感じて伸びなかった。量は2割か3
    割ぐらい少ない。
     
 
 質問:全体的な草の出来はどうですか?
 答 I 毎年、長い草を取っている農家が今年は短いようだ、特に早刈りが先枯
    れが下がって悪いみたいだ。 
   M 周りを見渡すとどこも短い草を刈っているようだ。 
   N ひのみどりは短い草だが、質的には良いと思う。在来種が先枯れが目立
    ち悪い。
   T 全体的に北新地地区は、例年よりは短いようだ
   H どこも短くて悪いね、量的には2割は少ない。

◎試験場に聞きました。
まだ調査中なのではっきりした回答は出来ないが、草の長さはどこも短くて、
  量は約15パーセントは少ないようです。

◎JA担当者に聞きました。
今年は、全般的に草が短く、量は去年に比べて約3割は少ない予想。質は根白
は無く良いと思われますが、先枯れが目立っているので、本間類全般に足らな
い予想です。

投稿者松永:2003年7月25日 11:18

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