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2007年12月13日
肥後物産通信12月号「い草の追熟」
【お問い合わせより:い草の追熟】
Q1:今年の表(新草)は黒っぽい色気に感じるが、その原因は何と思われるか?
A1:
(1)チッソ成分の吸収過多により、緑色が濃い草が多い。
(2)追熟が不足している。
(3)温度・湿度が高く、製織時のイ草に水分が多く含まれている。
▽補足 (試験場より助言を頂きました)
(1)梅雨時期の降雨により一気に伸び上がった状況で刈り取りが行われ、
雨によるチッソ成分が光合成による分解を行われず、イ草体内に残った
状況のまま収穫となり、例年より濃い緑色となっている。
(2)収穫されたイ草は、ある一定期間(約100日程)を経て、追熟(メロン
など収穫後約1週間で食べ頃となるように)されるが、その期間を経ず
に製織された表となっている。い草を寝かせる事によって、追熟される
ので今後の表は少なくなると思われます。
(3)今年は10月中旬まで温度・湿度ともに高い気候でした。
そのため、例年と同じカシ(加湿:製織の際、い草に水分を含ませる)
量では水分過多となり、畳に水分をこぼし、そのままにしておくと変色
する原理で、黒っぽく仕上がったと思われます。
投稿者松永:2007年12月13日 13:22
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