2008年1月21日

2008年 新春熊本状況報告

新春熊本状況報告

■生産状況
多くの農家では今月10日頃より生産が再開されていますが、現時点では出品は少なく
本格的な出品は例年通り20日過ぎからとなるようです。また昨年秋以来、五八麻綿w
の中級品以下と五八糸引の生産が少ない状態です。

■作付面積
作付け面積は、高値で推移していることもあり、農家とすれば作付を増やしたいところなのですが、ひのみどりの苗の生育が悪く、苗不足が深刻化しており、生産農家戸数の高齢化による自然減(年3~5%減試算)と合わせて、1割前後の減反になると思われます。

■原草の消化率と流通在庫
原料イ草の消化率は、古草の持ち越しが少なかったので、例年より進んでいると思われます。畳表の在庫率は、価格が値上がりしたこともあり、畳店、材料商、産地問屋、全ての段階で例年より少ないと思われます。

■2月以降の状況予測
・2-3月は生産枚数は多い。
・4-5月は外仕事が始まり、2-3月より少なめの生産。
・6月までは供給面では昨年実績では、ほぼ十分ありました。
・7-8月は刈り取りで思うような品が入りにくくなる。入荷はせず、ほぼ在庫だけで販売 する形となります。
・9月には新草を一斉にみてみようと注文が集中する。相場はここで急騰し価格面でリセットされる。
・10-12月は全般に品薄状態で高値維持。品質面では最高に良い時期以前はお盆を 過ぎれば良いとされてきたが、近年は温暖化現象のせいか10月より色合いなどは落 ち着いてきています。

年内に新草で使用される場合は変退色の問題が年に数件と発生しやすいようです。
そのため年内使用時は古草が望ましいように感じています。秋の仕入の製品は春以降に使用されることをお勧めします。

■新品種について
有明5号は実験段階で一部の農家に出回りましたが、今年の刈り取り分から「夕凪」として出回る事になると思います。 有明6号は更に1年後に「ひのはるか」として流通します。

投稿者西:2008年1月21日 14:56

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.higobussan.co.jp/mt/mt-tb.cgi/67