2009年1月16日

肥後物産通信1月号 「2009年  新春熊本状況報告」

新春熊本状況報告

■生産状況
農家では今月10日頃より生産が再開されています。農協市場は1月9日に初市が行われましたが、本格的な畳表の出品は20日頃となります。また昨年秋以来、五八麻綿wの中級品以下と五八糸引の生産が少ない状態です。

■作付面積
生産価格(肥料・重油)の高騰が生産農家の収入を圧迫しており、1戸当たりの作付け面積を減らす声が多いように思います。
また生産農家戸数の高齢化による自然減(年3~5%減試算)と合わせて、1割程度の減反になると思われます。

■原草の消化率と流通在庫
畳表の生産枚数が作付けの割に少なかったことから、例年より古草の持ち越しは多めなのではないかと思います。
畳表の在庫は畳店、材料商、産地問屋、全ての段階で年々少なくなっています。

■昨年の状況
・2-3月は例年のように生産枚数は多い。
・4-5月は外仕事が始まり、2-3月より少なめの生産。
・6月までは供給面では昨年実績では、ほぼ十分ありました。
・7-8月は刈り取りで思うような品が入りにくくなる。入荷はせず、ほぼ在庫だけで販売する形。
・9月は需要期でもあり、新草を見てみようと注文が増え、相場は例年のように上がった。
品質では温暖化現象のためか雨天が多く、新草は畳表の色が揃わないものがあり、古草の方が安定していた。
・10-12月は全般に品薄状態で高値維持。在庫はほぼ新草に切り替わった。
年間を通して最も高品質な製品が生産される時期だが、久や万に選別される品は少なかった。

年内に新草で使用される場合は、変退色の問題が年に数件と発生しやすいようです。
そのため、年内使用時は古草が望ましいように感じています。秋の仕入の製品は春以降に使用されることをお勧めします。

■今年の課題として 
新草の9月から10月における品質の安定がより求められると思います。
対応としまして、9月まで古草を残してもらい、生産をお願いする方向で理解を求めていきたいと考えています。
ただしこれは今年の植え付けで、各生産者において9月に持ち越す分の作付け面積の増加が必要です。そのためこの方法を可能とするところも、畳表生産に反映するのは2010年以降になります。
それまでは、カシ等の技術向上で対応する方法や収穫の早い田んぼからの生産を依頼したいと思います。

■畳表ネット発注システムについて

これまではyahooのブリ-フケ-スを使用して、開発や更新等のご案内をしてきましたが、こちらに移動しましたのでお知らせ致します。
http://www.higobussan.co.jp/it/

■営業日のご案内
本年より土曜日は全て営業いたします。
▽詳しくはこちらをご覧下さい。
eigyoubiannai.pdf

投稿者西:2009年1月16日 16:52

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