2010年9月12日

肥後物産通信9月号「平成22年度産地状況報告」

平成22年度の産地状況を、銘柄別作付面積、生産農家戸数と収量、作柄、その他の
4点について報告したいと思います。

1、22年度 品種別作付面積
  ・作付面積 平成22年 862.3ha(前年比88%)
  ・この中で、ひのみどりが490.4ha(55.6%)、夕凪136.4ha(15.6%)、ひのはるか96.5ha(10.9%)

hinnsyu_menseki.jpeg

○品種別作付面積 昨年度との比較
・作付面積減少のなか「ひのはるか」は前年比11%増、「夕凪」は10%増であった。

品種別作付け面積比較表.jpeg

2.生産農家戸数と収量
・生産農家;679戸(前年738戸)(-59戸)
・イ草の収量;平均1396kg/反
・ 収量は前年と比較して10%程減少したが(前年の生産量が多かった為)、過去
  10年の実績と比較すると、3%程上回った。

い草収量比較表2.jpeg

※いぐさ生育期間中気象の特徴
・2月の地干し時期の多雨により、排水不良田においては充実不足となった。
・3月下旬以降は、一時的な低温があったものの4月が気温は高めで推移した為、
 着花は少ない状況であった。(夕凪が、昨年より少ない)
・5月は晴天が続き日照時間が多かったことで新芽は多い環境となった。

3.作柄に関して
・早刈りに多い夕凪、在来種は着花の影響は少なかったが、茎長が短く収量減となった。
・普通刈り以降のイ草は茎数が多かった。
・生育の後半は急速な茎長の伸びが見られた為、茎の充実度はやや不足していたと
 思われる。
・全般に「ひのみどり」の茎長は例年より8-10センチ程短い様子。
・「夕凪」に先枯れがみられた。
・「ひのはるか」は適期刈りであったが、充実不足により柔らかい草が多い様子。
・2~3番草に古芽と新芽が混じり、イ草の色が揃わないところがみられた。

「課題」
 実が充実するまで待ってもらって収穫されるよう、期待したいところです。

 

4.その他
◎最低価格保証制度について
 22年度も価格保証制度に関しては継続されるそうです。
 

◎産地維持対策
・畳店が一般消費者に表替えの提案を行う際に、実際に現物を見て触って頂き、品質の
違いを分かりやすくするツールとして、「見本帳(作成元 熊本県藺製品卸商業共同組
合)」を作成しました。この見品を活用して、品質と価格の関係を説明して頂ければ
と思っております。「見品帳」は限定2000部の販売となっております。
 

投稿者higo:2010年9月12日 11:05

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