2011年1月18日

肥後物産通信1月号 「2011年 新春熊本状況報告」

■生産状況
農家では今月11日頃より生産が再開されています。
生産の中心は本間類、五八麻綿Wの上物となっており、五八麻綿Wの中級品以下から五八糸引は少ない状態です。
また、一部の農家では路地野菜の栽培と並行しての生産となっており、先枯れの選り出しなど
手間の掛かる下草は、長さ選別後、専業農家への製織を委託されたり、原草で販売されるとこ
ろも聞かれます。

■作付面積
再生産価格に届かない農家や高齢化による農家の自然減と、苗の生育が悪く思うように植え
付けができなかった農家もあることで、1割程の減反になると思われます。
22年度実績:作付面積;862.3ha 生産農家;679戸

■原草の消化率と流通在庫
茎長が短かったこともあり、上物を中心に例年より進んでいると思われます。
流通在庫は、秋口に相場が高くなったことや年明けの相場が毎年不透明なこともあり、産地、
消費地とも年々少なくなっています。

■2月以降の状況予測
・2-3月は昨年並の生産枚数になると思われる。
・4-5月は外仕事が始まり、2-3月より少なめの生産。
・6月中旬頃には生産が休止する。供給面では原草の消化が早いことから、今年は不透明
である。
・7-8月は刈り取りで思うような品が入りにくくなる。入荷はせず、ほぼ在庫だけで販売する状況。
・9月は残草が少なく新草が早めに出てくる事が予想され、新草の品質によって購入を判断を
する人が多いと思われる。
・10-12月は、生産(面積)減の影響もあり全般に品薄状態で高値維持。

*年内に新草で使用される場合は、変退色の問題が年に数件と発生しやすいようです。
そのため、年内使用時は古草が望ましいように感じています。秋の仕入の製品は春以降に
使用されることをお勧めします。
■新品種について
22年度実績:ひのみどり490.4ha(55.6%)、夕凪136.4ha(15.6%)、ひのはるか96.5ha(10.9%)
「ひのはるか」は前年比11%増、「夕凪」は10%増であった。
今年も「ひのはるか」「夕凪」の生産比率増は続くと思われます。

■産地問屋としての新しい取り組み
農家ごとの購入履歴や商品紹介のビデオなどが見られる、ネット発注システムの運用を開始しました。お客様の仕入れに役立つツールとしてご活用して頂ければと思います。
また、 昨年より熊本い製品卸商組合製作の見本帳に、「ひのさらさ」クラスを含めた8枚の見本を入れて販売しております。少しでもランクが上の商品が選ばれ、買い手からみたときの良いものが売れていく仕組みづくりをつくっていく事が必要と思います。

■営業日のご案内
本年も土曜日は全て営業いたします。

投稿者higo:2011年1月18日 08:22

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