2006年7月15日

イ草刈りの1日

刈り取り
約半年かけて育てたイ草の収穫です。
6月下旬から7月下旬にかけ、充実したイ草を刈り取ります。
karitori01.jpg AM 10:00〜12:00
本日収穫分の網をはずします。

昼食、休憩後

PM 3:00頃〜
刈り取り開始です。

乗用2条刈り機械の普及により、刈り取り作業も昔に比べて大変楽になりました。

karitori02.jpg 機械操作が苦手なお母さんは、刈り取られたイ草を台車に詰める作業です。

実はこれが一番しんどい作業なのです。

 

karitori03.jpg 恥ずかしがりやの一二三さんでした。

今年は良質なイ草が収穫できました。
良い畳表が期待できますよ。

 

PM 7:00頃
1日の刈り取りが終了します。

karitori04.jpg karitori05.jpg 刈り取られたイ草が奇麗に並んでます。
ひとつひとつの作業に、きちんとした性格がみえるようです。

二毛作のため、イ草を収穫しながら、稲を作付されます。

泥染め
刈り取られたイ草は、独特の色、香り、光沢を出すため、天然染土を使って泥染めを行います。
uemura06.jpg PM 5:00〜

刈り取りと並行して、泥染めを行います。
泥染め作業は親父さんの担当です。

まず収穫されたイ草は、台車毎にシャワーを浴びせます。
汚れを落とし、イ草を冷やす事で、染土の着きを良くします。

uemura07.jpg 泥染め浴槽に投入するところです。

右側の青い機械が攪拌機です。
毎日500リットル分の染土が補充されます。

イ草も奇麗に並んでいます。

uemura08.jpg 泥染めした後の写真です。

しばらく染土を落とし、浴槽から出します。
取り出した直後は、染土がうっすらと見える程度ですが、乾くと真っ白になります。

uemura09.jpg uemura10.jpg 浴槽の深さは約2メートル程です。
イ草が隠れるまで染土が入ります。

PM 7:30頃 
作業終了です。

乾燥
泥染めしたイ草を乾燥機に収め、乾燥させます。
uemura11.jpg AM:6:00〜

ご家族3人での作業です。

写真上の台車5台分が1日の収穫分です。
これを全て詰め込みます。

uemura12.jpg ひと束ひと束、均等に綺麗に並べられていきます。
慣れないとスムーズにはいきません。
uemura13.jpg 均一になるように収めないと温風の通りが偏ってしまい、不乾燥の原因となります。
uemura14.jpg uemura15.jpg 横から見ても、真っ直ぐ並べてあります。

AM 8:00頃 
作業終了。
片づけをして、朝食です。

収納
乾燥させたイ草を取り分け、黒ビニールに入れ保管します。
uemura16.jpg AM:4:00〜5:30頃
1日の作業開始です。

上村さんのところでは、収納作業から始まります。乾燥されたイ草は染土が浮きでた感じとなり、白っぽく見えます。

白い物体は空気中を舞う染土です。フラッシュ撮影の際、白く反射します。

uemura17.jpg 乾燥釜の熱気と空気中を舞う染土の中、ご家族4人で頑張られています。

中央の機械でイ草を揺さぶり、ある程度の染土を落とします。手前が結束部分です。
8〜10束を1つに結束します。

一二三さんの奥さんは(白いシャツ)この後、お勤めがあるので収納作業後、出勤です。収穫期間中は毎日大変ですけど頑張って下さい。

uemura18.jpg 取り分けたイ草をビニールに入れる様子です。

お母さんが担当されていました。
マスクも着けずに頑張っておられました。

uemura19.jpg uemura20.jpg 収納作業後に出る廃棄染土です。
(左写真では2日分)

再使用はしません。
できるそうですが、粒子が粗くなっているため、付着が悪いそうです。
このまま田圃に破棄されます。

投稿者三矢:2006年7月15日 18:18