2008年1月18日

い草産地視察 よくある質問集


い草産地視察 よくある質問集

1、耐久性の違いはどこをみますか?
畳表の耐久性は、イ草の茎の形に関係します。弾力性のある茎は燈芯が充実して
丸く、茎を握るとしだいに元の形状に戻りますが、弾力性のない茎はポロポロ折れ
てしまいます。
▽詳しくは下記のURLをご覧ください。

http://www.higobussan.co.jp/check/105/elastic.php

2、退色の違いはなぜ起きますか?
イ草の成長過程をふまえますと大きく新芽と古芽に分けられます。新芽と古芽で
数年後の畳表の退色をみたときには、新芽は飴(あめ)色に、古芽は黒く変色する
傾向にあります。
一般に下級品は、成長途中の新芽と先枯れした古芽の短い草とで織られており、
数年後、黒筋の入った模様が浮き出てくる傾向にあります。
▽詳しくは下記のURLをご覧ください。

http://www.higobussan.co.jp/check/105/sprout.php

3、イ草選別によって、どのような違いが出ますか?
最高級品質の畳表の製織過程では、同じ性質のい草を揃えるため、非常に細や
かな選別作業が行われます。イ草の長さ、均等な太さの茎を揃え、製織前には
1本1本キズなどがないかチェックされます。
この茎の燈芯は充実したものが多く、堅く弾力性があるために畳の表面は滑らか
で、畳の目(凸凹)が真っ直ぐ通り綺麗な仕上がりとなります。
▽詳しくは下記のURLをご覧ください。

http://www.higobussan.co.jp/check/105/fablic.php

4、染土による違いは何ですか?
現在使用されている染土は、備後染土と淡路島産の染土が有ります。特徴として、
備後染土で染めた畳表の色調は淡黄褐色であり、淡路島産の染土で染めた畳表
はやや青みが強い色調となります。
▽詳しくは下記のURLをご覧ください

http://www.higobussan.co.jp/blog/2008/01/sendo.html
http://web.mac.com/higobussan_mac/higoHP/hinsitu/sendo/senndokouka.html

5、糸の違いで何がどのように差が有りますか?
畳表に使われる経糸の多くは、綿糸か麻糸が使用されています。綿糸は強度が弱
いため、織り込めるイ草の量が少なく、下級~中級品に用いられます。麻糸は強度
が高いため、多くのイ草が織り込むことができ、高級品に用いられます。
畳表の表面は、麻糸の方が畳の目(凸凹)がはっきりすることになります。また、この
経糸を組み合わせて更に強度を増すことで、畳表の耐久性を向上させたり、厚みを
増す事でクッション性を高める事ができます。

6、なぜこんなに色々な種類の糸が使われているのですか?
品質向上(高級志向)と天然志向が主な理由になりますが、一方で価格などの問題
から色々な種類が開発されたようです。

現在の使用されている主な麻糸と綿糸の種類
麻糸(マニラ麻・ラミー麻・麻・化繊)
綿糸(太綿・中綿・化繊入り綿糸)
▽詳しくは下記のURLをご覧ください。

http://www.higobussan.co.jp/blog/2008/01/tateito.html

7、糸の違いでどのようなメリット、デメリットが有りますか?
製畳の際、床の選択に差が出てくると思います。
綿糸の畳表は、薄床や少々傷んだ床でも無理なく使用できます。
麻糸の畳表は、薄床などには反りが発生しやすく製畳が難しくなります。


 

投稿者西:2008年1月18日 11:57

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