2014年2月11日

肥後物産通信2月号「産地研修報告(第1回)」

 昨年の品質の見分け方を中心とした産地研修が好評だった事より、「お客様への価値提案力を高める」という事を目的に、今年も開催しました。
2月の第1回は18名の参加を頂き、第2回は24名の予定となっています。
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(い業研究所にて)

 施主様にとって価値の違いが十分に伝えられなければ、価格の安いものが選ばれ、国産需要の低迷につながります。現在は国産需要が旺盛ですが、長期的にそして安定的に国産需要を高めたい。そして農家戸数の減少に少しでも歯止めをかけたい。このような思いがこの研修を行う背景としてあります。

 この研修における目指す成果について、「畳表の見本を見せながら、数年後に変化する敷物としての価値の違いが買い手によく伝わる知識の習得」としています。
施主様にとってお金を出す価値の違いがどこにあるのか?見本の畳表が数年後に退色したときの品行や耐久性がどのように変化していくのか?
この研修が終了する時には、これらをよく説明出来るという成果を目指します。

 2月第1回の特徴として、畳表を寝かせて使われる、白口好みの方が8割程いらっしゃったのは驚きでした。いつもと逆の割合でした。寝かせることによって品質が具体的にどう違ってくるのか。実践されている方のご意見は大変貴重なものでした。
品質に関して違った見方のある人たちが意見を交換する事は、幅広い知識を身につけられると思います。私たちが用意したものだけでは出来ない分野がこの参加者相互の意見交換です。
これらを通してより品質の違いを幅広く様々な視点から施主様に伝えて、より品質の良いものが使われることを望む次第です。

い業研究所様、早川様、上本様にはご協力頂き有難うございました。
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(早川様 製織、圃場見学)

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(上本様 製織見学)
◎研修実施日:2月7日(金)〜8日(土)
◎参加者:18名
◎目的:お客様への価値提案力を高める
◎目的の達成度(平均96.2% アンケート集計)
◎勉強した内容の理解度(平均90.4% アンケート集計)
◎研修内容 http://www.higobussan.co.jp/blog/2013/12/12-12.html

◎コメント
 ・お客様により良い畳をご提案していく上で、自身がより知識を得る事が大切であると再認識しました。その中でこの度の研修は新たな気づきも得られましたので大変有意義であったと思います。(兵庫県 F畳店)
 ・研修に参加される畳店様は皆さん勉強熱心でとても刺激を受けました。それに農家さん問屋さんの直接の声を聴ける機会はあまりないのでとても貴重な経験になりました。お客様に説明する際の引き出しがとても増えた気がします。
 ・初めて肥後物産様の研修に参加させて頂きました。私も熊本には組合等で何回か研修に参加しましたが、今回の研修は大変素晴らしく有意義な2日間になりました。改めて熊本産畳表の大切さを実感しています。八代畳表生産者の皆様、肥後物産の皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。(大阪府 S畳店)
 ・大変勉強になりました。有難うございます。普段話すことの少ない畳屋さんともお話しでき、とても刺激になりました。(熊本県 I 畳店)
 ・農家の方達が努力されて良い品物を作られている姿を拝見し、私は消費者の方達に畳という製品を喜んで届けられるよう頑張りたいと思います。(愛知県 I 畳店)
 ・農家さんと直接お会い出来て、今まで分からなかった事や知ることが出来なかった事など知る事が出来て大変勉強になりました。また、この経験を日々の接客に生かしていけたらと思います。(大分県 S畳店)
 ・今まで聞いた事でしかなかったので、実際に見て説明して頂いて分かりやすく、「そうか!」って思えました。
 以上のコメントを頂きありがとうございました。
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(注:コメントの畳店様の正式名称はそれぞれ違いますが、ここでは「・・畳店」と表示させて頂きました。

投稿者松永:2014年2月11日 13:47

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